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株式会社Omit

AI活用の始まり：社内チャットでのAI連携

社内チャットには、仮想ユーザー「あいちゃん」を設定し、@aiとメンションすればAIが考えて返信してくれる仕組みが第一歩でした。

さらに、社内のルールやナレッジ共有に特化した仮想ユーザー「Omit先生」も追加しました。@omit-senseiと呼びかけることで、以下の情報にAIが答えてくれるようになっています：

• 社内Wiki
  • ビジョン・ミッション・バリュー
  • 就業規則・社内ガイドライン・行動指針
  • 制作フロー・評価報酬制度など
• Google Driveのファイル情報
• Googleスプレッドシートのデータ
  • プロジェクト状況
  • タスク進行
  • スタッフ・顧客情報、見積書など
• Googleカレンダーの予定情報

これらすべてをAIと自動連携し、リアルタイムに更新される環境を整えています。AIへの手動登録が不要で、毎日の業務データが自然にAIに同期されるため、管理の手間を省くことができ、効率的な運用が可能になります。管理の手間が増えてしまっては正常な運用が行えず、結局使わなくなるといったことをなるべく防ぐためです。

ちなみに、弊社のプロジェクト管理はAppSheetでスプレッドシートと連携してます。

実際の活用シーン

以下のような問い合わせにAIが即座に対応してくれます：

• スケジュール調整：「来週木曜に◯◯さんとの打ち合わせをしたいのですが、空いてる時間はありますか？」

  → Googleカレンダーやあタスク状況などを確認し、最適な時間を提案します。

• 進行状況の確認：「このプロジェクトの現在の進捗を教えてください」

  → プロジェクト管理表から該当情報を抽出して返答します。これにより、関係者は常に最新の情報にアクセスして効率的にタスクを進めることができ、管理者は状況を把握しやすくなりました。

• 社内制度の確認：「有給休暇の申請方法を教えてください」

  → 就業規則・ガイドラインから情報を整理して案内します。

• 経理報告のサポート：「来月入金予定のプロジェクトと合計金額は？」

  → 収支の予測を立てやすくなります。

このように、日常的な業務の中でAIが自然にサポートしてくれる環境が整っています。

「先輩のようなAI」を目指して

Omitでは、AIに自発的にメッセージを送ってもらう仕組みも構築しています。

• プロジェクトやタスクの進行で気をつけるべきポイント
• 職種別の注意点やアドバイス

などをAIがチャットで自動的に伝えてくれるので、社員が気づくきっかけになります。

また今後は、社内ルールやビジネススキル、技術知識などをもとにクイズ形式での習熟度チェックや評価基準としての活用も視野に入れています。

Omitが目指すAIとの関係性

私たちがAI活用で最も意識しているのは、単なる業務効率化や人材育成ではありません。

社員一人ひとりの困ったを解決できる「AIを気軽に簡単に使える環境」をつくること。それが、Omitの考える“AIの本当の活用”です。

そのため、AIの呼び名もあえて親しみやすく、距離感の近いものにしています。

• @ai
• @omit-sensei

これは単なる技術導入ではなく、AIを社内文化として根付かせるための取り組みです。

質問のハードルを下げる存在としてのAI

AIを導入して特に効果を感じたのは、

「質問する心理的ハードルが下がった」ことです。

新人や業務に不慣れなメンバーでも、少しの疑問をAIに気軽に質問できる環境を整えることで、質問することの心理的抵抗が減りました。

また、これらを支えているのは、バックエンドでのプロンプトの事前設定やワークフローの組み込みといった技術的工夫です。これにより、ユーザーの作業をシンプルにし、AIとの円滑なコミュニケーションを実現しています。結果的に、社内コミュニケーションの活性化、情報の属人化の解消、全体の業務効率アップにつながっています。

最後に

Omitでは今後も、「地方でもスモールチームでも、AIはここまで使える」という実例を積み重ねていきます。

もし、同じような課題を感じている企業の方がいらっしゃれば、一緒にAIを“育てる仲間”になれたら嬉しいです。