中小企業では、
といった悩みがよくあります。
特に建築業界では、工事ごとの請求・入金管理、外注費、材料費などが多く、「Excelを使っているけど、正直かなり時間がかかっている」という声も少なくありません。
そこで注目されているのが、AIを使ったExcel業務の効率化です。
難しい設定やプログラミングは不要。「指示を出すだけ」で、関数や表を作ってくれます。
この記事では、建築関係の経理事務を例に、AIでExcel業務を自動化する具体的な方法を、そのまま真似できる形で解説します。
AIが得意なのは、次のような作業です。
これはまさに、Excel業務そのものです。
これらはルールさえ分かれば毎回同じ。つまり、AIにとって非常に扱いやすい業務なのです。

「AIに任せる」といっても、ゼロから丸投げする必要はありません。
以下の最低限の情報だけあれば十分です。
完璧に整理する必要はありません。
「こうしたい」という日本語の説明だけでOKです。
以下は、建築関係の経理事務を想定したプロンプト例です。
ChatGPTなどのAIに、そのままコピーして使えます。
あなたは中小建築会社の経理事務をサポートするアシスタントです。
以下の条件で、Excelで使える表の構成と、 必要な関数を分かりやすく教えてください。
【やりたいこと】
・工事ごとの請求金額と入金状況を管理したい
・未入金の工事が一目で分かるようにしたい
【表に入れたい項目】
・工事名
・取引先名
・請求日
・請求金額
・入金予定日
・入金日
・入金状況(入金済/未入金)
【条件】
・Excel初心者でも分かる説明にしてください
・関数はコピーして使える形で書いてください
AIからは、次のような回答が返ってきます
① Excelで作る表の基本構成
まず、1行目に見出しを入れます。
A列 工事名
B列 取引先名
C列 請求日
D列 請求金額
E列 入金予定日
F列 入金日
G列 入金状況
※ 2行目以降に工事データを入力していきます。
② 入金状況を自動で判定する関数(最重要)
■ 考え方(初心者向け)
入金日(F列)に日付が入っていれば → 入金済
入金日が空白なら → 未入金
これをExcelに判断させます。
■ 入金状況(G2セル)に入れる関数
=IF(F2<>"","入金済","未入金")
■ 使い方
G2セルに上の関数をそのまま貼り付け
G2の右下をドラッグして下にコピー → 他の工事も自動判定されます
AIが作成してくれた表に、取引情報を入力しました。

(補足)取引情報として請求書PDFなどAIに渡して取引情報も記載した状態で出力してもらう事も可能です。
上記の関数を下にコピーするだけで、入金日が入ったら「入金済」、空白なら「未入金」と自動表示されます。

先ほど作った表に、AIが作ってくれた関数を入れてみると、ちゃんと反映できました。
こうした設定方法も、AIにそのまま聞けば教えてくれます。
未入金工事を一目で分かるようにする方法(色付け)
■ 条件付き書式(おすすめ)
G列(入金状況)を選択
メニュー
[ホーム]→[条件付き書式]→[新しいルール]
「指定の文字列を含む」 を選択
条件
- 文字列:未入金
書式で
- 背景色:赤 or 黄色
未入金の工事が一瞬で分かります
入金予定日を過ぎている未入金をチェックしたい場合(応用)
■ G2の関数を少しだけ進化させる
=IF(F2<>"","入金済",IF(E2<TODAY(),"未入金(期限超過)","未入金"))
AIはとても便利ですが、最後の確認は人が行うのが安心です。
とはいえ、
ゼロから作るより圧倒的に楽なのは間違いありません。
「たたき台をAIが作り、仕上げを人がする」
この役割分担が、最も失敗しにくい使い方です。
福山・備後地域で中小企業のDX・AI導入を支援しているOmitでは、
採用だけでなく 日々の業務を丸ごと効率化できるAI活用 のご提案を行っています。
最後に、AI活用のメリットを整理します。
建築関係の経理事務のように、
毎月・毎年同じ作業を繰り返す業務ほど効果が大きいのがAIです。
まずは難しく考えず、「この表を作りたい」と日本語で聞いてみることから始めてみてください。
きっと、**「これなら自分の会社でもできそう」**と感じられるはずです。
そんな疑問や課題に、Omitのスタッフが丁寧にお答えします。
“ちょっと相談したい”だけでも大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。
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